第1回 海外向けECをはじめよう!欧米Eコマース動向


みなさん、こんにちは! 1StopECの藤崎仁美です。

このサイトでは、海外向けEコマースに初めてチャレンジするときに必要となるさまざまな知識をつけていただくため、毎回1トピックスごと情報を提供していきます。なるべくわかりやすくするため、私個人の体験なども交え、皆さんに読んでいただきやすい内容にしていきたいと思います。

第1回の今回は、欧米諸国におけるEコマースの市場動向についてお話します。

世界的な安定的成長、EC市場

一般的な消費者の感覚としては、インターネットでの商品購入に抵抗がなくなって久しいこの時期において、今なぜECサイトに注目すべきなのか。まずはここからお話しなくてはいけません。

2014年予測において、米国でオンラインショッピングをする人は、全人口の54.5%にものぼります。一見飽和したようにも見えるこの数字、実は販売額で見ると13年比14.5%増で、近年順調に増加の一途をたどっています。全小売額に占めるオンライン販売額はまだ11.6%であり、まだまだ開拓の余地があると言ってよいでしょう。

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この米国の市場成長は、イギリスを除くヨーロッパ各国を大きく上回っています。つまり、ヨーロッパのオンライン市場はこれから成長を始める段階にあります。

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(主な情報ソース:marketingcharts.com Estimated E-Commerce Share of Total 2014 Retail Sales, US and Europe

さらに、Amazonや楽天市場といった大手システムに頼らない、独立したECサイトの構築は、IT基本技術の確立によって初期投資額が低くなり、販売業者が参入しやすくなっています。そこにオンライン市場が安定的に伸びている状況が重なり、オンライン市場参入には絶好の機会が到来しているというわけです。

EC普及と、支払い方法の関係

最も影響が大きいEC普及の鍵は、支払い方法だといってよいでしょう。

インターネット経由で商品を購入するとき、お店とは違って現金の受け渡しができません。

日本は現金書留がありますが、海外でそんなことをすればすぐ盗まれる(とみんなが思っている)ので、欧米の人たちにとっては考えられない仕組みです。日本のようなコンビニ払いやおサイフケータイといった仕組みは、海外にはほとんどありません。そういった新しい仕組みの普及には、大きな設備投資だけでなく十分な認知活動が必要ですが、日本人のように新しいものを一生懸命学習しようとしてくれる国民性は、海外にはあまりないようです。宅配便の集金サービスなども普及していません。

各国での小売店での支払い方法

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したがって、欧米ではEコマースの支払い方法は、クレジットカード、デビットカード、チェック(小切手)、銀行振込、ペイパル、AmazonやGoogleのペイメントサービスなどになります。この中で、即時決済が可能で、簡単で、だれでも利用しやすい(と感じられる)という条件をみたすのは、クレジットカードとデビットカードであり、特にクレジットカードは通常決済に暗証番号が不要なので、最も適しているということになります。

ここから導き出されるのは、クレジットカードが普及している国は最もEC普及の障壁が低く、次にデビットカードが普及している国の障壁が低く、逆に現金での買い物が一般的である国の障壁は高いということになります。

米国は前述のようにEC普及率が世界的に見てトップクラスですが、同時に以前からクレジットカードでの買い物が最も普及している国の一つでもあります。たとえばマクドナルドで1ドルのコーヒーを買うのにもクレジットカードを使うのです!

それに対してイギリスを除くヨーロッパで最もECが普及しているドイツはというと、ほとんどのお店でデビットカードは使えるものの、クレジットカードは使えないお店がまだまだ多いのが現状です。なんと電化製品を買うのにもクレジットカードが使えない場合があるほどです。これは、アメリカの感覚からすると信じられないと言いたくなります。

そして同じヨーロッパでもほとんどの支払いが現金で行われる国であれば、やはりECの普及率は低くなっています。

こういった特性をを把握すれば、どの市場から順に入っていくべきか作戦を立てやすくなりますね。